ふと
気がつくと、
目のような形に惹かれている自分がいる。
学生時代に出会ったポールランドの『IBM』。
このデザインは、いろいろな勇気を与えてくれた。
ダジャレでいいんだ!
「M」はなにも思いつかなかったけど、そのままでいいや!
などなど。
山下清は小学生時代に僕の美術の扉を開いてくれた。
岡本太郎の『座ることを拒否する椅子』。
この衝撃は大きかった。
コムデは真似?
同じく岡本太郎の『パイラ人』。
愛すべき存在。
我が師匠の田中一光。
目玉がなくても、田中一光が作る目のような船底型が美しすぎる。
そして、僕が信頼する編集者のN.A.氏が教えてくれた、
アランシルベスタインのサイクロープに出会った。
この時計は、目玉のような形の中に「時」が表示され、
それ自体が分針となる。
3時、6時、9時、12時、だけは、数字ではなく記号が表示される。
(上の写真は12時14分です。)
こんなにも僕好みの時計があったんだ、、、。
独立後まもなく出会った、大好きなプロデューサーが、アランシルベスタインの時計をつけていて、そのとき初めて見たそれは、あまりにも僕のツボだった。
いつかはアランの時計を買えるようになりたいと夢を見ながら、日々のデザインを頑張ってきた。
そして、目玉のフォルムと独特のギミックを備えたサイクロープに出会った。
サイクロープとは、神話に出てくる片目の鬼のことを言うそうです。
サイクロープ、買いました。