2011年5月30日月曜日

だったらコンクリでいいじゃんか

擬木(ギボクって読むのかな?)ってご存知ですか?
池を囲む柵とか、公園の柵とか、
観光地のお城や花壇の柵とかでよく使われている、
コンクリートでできた「木」のことです。
だいたい丸太状です。

自分、どうもこれが嫌でして、視界に入ると不快になるンす。

木そのものだと、耐久性や強度に不安がある。
池の柵は腐る。崖の柵は折れたら死人がでる。
良好な状態で維持するにはお金がかかる。

Mr.X:そこで思いつきました!
コンクリートでできた偽物の木を使いましょう!

オレ:何でやねん。
木じゃないんだったら、
木ぶるな!
正々堂々と、コンクリート製の柵を作れよ。
コンクリートの良さを前面に出した、シャープなやつをよ。

Mr.X:いやいや、それでは暖かみが無いでっしゃろ?
木の良さを残したいじゃないですかああ。

オレ:だったら木を使えよ。

Mr.X:いやいや、それでは手入れに費用が、、、。

オレ:コンクリート然とした造形でも、暖かみを出せるぞ!
擬木のコンクリート製の樹皮にペンキが塗ったくってある感じが、
鳥肌もんで嫌です。

****

自分、ろうそく型の電球が付いているシャンデリアも、
視界に入ると不快になるンす。

あんなに沢山のろうそくに、本物の炎を付けていたら、火事連発です。
高いところから熱いロウが落ちてくるときもあるし、
頻繁に取り替えなきゃならない。たいへーーーん。

Mr.X:そこで思いつきました!
ろうそくの形をした電球を使いましょう!

オレ:何でやねん。
ろうそくじゃないんだったら、
ろうそくぶるな!
正々堂々と、ろうそく型じゃない電球で点灯する素敵な照明を作れよ。
シャンデリアみたいに沢山付いていてもいいけど、
ろうそくの形にしないで、電球然とした美しさを求めろよ。

Mr.X:いやいや、それでは暖かみが無いでっしゃろ?
ろうそくの炎の良さを残したいじゃないですかああ。

オレ:だったらろうそくを使えよ。

Mr.X:いやいや、それでは維持に費用が、、手間が、、、。

オレ:ろうそく型じゃない電球を使った照明でも、
ろうそくの炎に負けない暖かみは出せるぞ!
要は捉え方の問題だ。
無い物をねだるのはつらい。ねだるんだったら本物を使おうよ。
偽物の炎しか使えないのであれば、本物の電球を追求した方が幸福は近いと思うよ。

でも、偽物のおかしさを逆手に取ってクールにするのはOKだけどね。
こんなふうに。



それとね、ろうそくの偽物でも、徹底的にやっちゃえば、ぼく、何も言えません。
こんなのとか。

そんなバカラ、、、。


スデニハジマッテイル

私は最近テレビをほとんど見ないので今まで知りませんでした。
すでに報道されているようですが、
ここでも記事にさせていただきます。

福島原発30キロ圏外の浪江町津島での映像
原発事故後に生まれた耳の無い子うさぎ


以下、youtube投稿者コメントより抜粋。
事故後に政府が直ちに健康に被害が無いと報道を続ける中、30キロ圏外で屋内退避も不要だと言われた、浪江町津島にて、全く情報が無く、国と県との隠蔽工作で抹殺されるの­だと思った。
(浪江町の数値が大きすぎるせいか、報道にでたのは4月4日のニュースで浪江町赤宇木が10.3ミリと初めて出ましたが、実際は30ミリを超えていました。
翌日には別の町のニュースで消えていました。報道されないのですから、皆さんはご存じないのでしょう。北に5キロがその地点です。
その地点は現在は60ミリほどの積算量になっています。ダッシュ村付近の椚平は今も40μsvほどあります。文科省のHPを検索してください。)

3号機の爆発を知らずに、午後に自宅の敷地内で作業中に、顔と喉もひりひりするほどに焼かれて、私達は間もなく死ぬのかと。で、最後の晩餐だと、すぐに戸外からのウサギの­好きな青草を食べさていた結果、耳のない子うさぎが産まれた。
今までに初めての奇形である。
人間より生活サイクルが早い兎の次は、これからの子供達の産む赤ちゃんの未来図なのだろうか。
2ヶ月も経ってから、此処らの土壌汚染状態を教えられても、もう遅いのだ。
私も山菜を食べてしまったし、井戸水も飲んでいる。
土壌汚染度は60万~300万ベクレルらしい。
皆様の住む地域とは格段の違いがありますので、ご安心を。
焼けの状態については
顔と喉は強度の日焼け状態にヒリつき、1ヶ月後には痒みに変わってきましたが。現在は髪の地肌や眉毛が痒い状態と、痰がやたらと出る状態になっています。
13~15日あたりの、顔や目にしみる雨や空気を感じた人を探しています。いまだに喉や顔などに違和感がある人を知っていましたら、ご一報ください。
多分、標高500m程を通った風に乗ってきたのでしょうが。化学性の臭いや焦げ臭を感じた人もです。
14日15時に三春では1153μsv/hを計測している人がいます。


おおうち家の本家はここに結構近いんだなあ。
まだ小さい甥、姪、がいっぱい住んでいる。
同世代のいとこもたくさん住んでいる。
考えたくないけど
今後
人間への
影響が
形になって
現れたときには
何もできない
もうすでに手遅れなのかもしれないけど
いまならまだできることはあるはず
すこしでも多く
明るい未来を残すために。

***


東京でも始まっている。
約3ヶ月もの間、何も解決できなかったのだから当然か、、、。

NAOの勉強日記さまより転載
東京日本橋で奇形薔薇が、、

スリーマイル島のこれと同じですね。



***


この人はどう思っているのだろうか?
国民を愛していると信じたい。
責めるのは簡単ですから、、、、、。

私のまわりでは、被災地支援に明け暮れている方が沢山いる。
活動している方から話を聞けば聞くほど、なにも解決されていないことがわかる。

被災地には、将来の影響よりも、明日の命と向き合っている人がたくさんいる。
そこに、被災者にさらにムチを打つような施策がとられている。
急がないと、原発だけじゃなく、復興支援も手遅れになってしまう。
まっとうな施策を整備してくれ。
それは民間人がどんなに頑張って支援活動してもできないことだから。

すこしでも多くの人が声を上げた方がいいと思い、書きました。
そろそろ風評だとか言わないでね。
現実だから。


2011年5月28日土曜日

モットキレイダッタハズナノニ(長文御免)

NICKERのポスターカラー(デザイナーズカラー)


美大出身(平面デザイン系)の人は、
これを見ると青春が甦ってくるんじゃないでしょうか?

これの発色って、とんでもなく美しいのです。
高校生のときに初めて使って感動したことを思いだします。
高校生の自分なんて、それまで大したことに触れてきていない
ベベちゃんでしたので、
色の美しさの認識レベルが低かった。
ほんとうに驚いた。

僕の高校は美術系。
週14時間くらい美術の授業がある。
だからカエルやフナの解剖とかやっておりません。
数学も、数1しかまともにやっていません。
そのせいか、いまでもお金の計算ができません。

この頃の時期って、なんとなく大人になりかけていて、
周囲をとりまく文化も変わってきていて、
ほんのすこしずつ、本物っぽい物が登場し始める。

部活ひとつとっても、本格的になる。

35ミリのモノクロフィルムを現像して、四つ切りに焼いたのも、
この頃が初体験。
それまでは、写真屋さんのサービスプリントレベルしか体験していないので、
手焼によって表現される高解像度に感動し、
想像以上に細かいところまで描写できていることに、驚きました。

***

ポスターカラーは、今は使いません。
仕事としてデザインを手がける上で、
大量生産の必要があり、表現手段が印刷になりました。
たまにシルクスクリーンなども使いますが、
ポスターカラーで最終形態を仕上げることはまず無いです。

オフセット印刷の仕上りを見て、いつも思うのは、
もっと綺麗だったはずなのに。
ということ。

僕がお付き合いさせていただいている印刷屋さんは、
どこもクオリティが高く、責任感が強く、向上心も持ち合わせていて、
かなり素敵なところばかりなのですが、
どうしても、心のどこかでポスターカラーと比べている自分がいるのです。

「三つ子の魂百まで」とは良く言ったもので、
多感な時期に得た感覚はずっと持続する。

ポスターカラーを一番多く使った時期は、浪人の頃。
ほぼ毎日触れていた。
美大受験の世界では、バウハウス式の平面構成が主流で、
幾何形態に付加価値を与えるような表現の延長線上で、
多種多様なテーマが出題される。
(最近はちょっと違うみたいですけど)
ジョセフアルバースやモンドリアンなんかをイメージしていただければ近いと思う。

ジョセフアルバース
モンドリアン

ある意味、テクニックではなく、センスの世界です。
あとは、「1を作って10を感じさせる」ようなことが大事。
そんなプリミティブな表現の中では、色の彩度は重要なカギを握る。
デザインの勉強を始めた頃は、
好きな色を作るために、混色を追求して、
自分だけの色を生み出していた。
それはそれで自信があったし、評価もしてもらえた。

でも、学ぶにつれて、明度を下げるには、黒を混ぜるのではなく、
反対色を混ぜることなどを知り、色自体のもつ深さをなんとなく理解し始める。
そして、行き詰まる。
その後、
色は単体での美しさには限界があり、組み合わせてこそ可能性が開ける
というあたりまえのようなことを、
理屈ではなく、体感として理解します。

この段階に来たとき、
以前は拘っていた「混色」という行為に魅力を感じなくなるのです。
どう見ても、ポスターカラーはチューブから出したままの色が
一番美しいからです。

混ぜれば混ぜる程、濁る。
まるで人生観のようですね。

その日から僕はポスターカラーコレクターとなるのです。
NICKERは全色揃えた。
NICKERにない色は、STABILOを中心にホルベインとか、
聞いたことも無いような海外ブランドのものまで、
とにかく、混色しなくても、欲しい色を見つけられるようにしたのです。

オフセット印刷でも、4Cプロセス(CMYKの掛け合わせ)は濁る。
やっぱり混ぜると濁るんです。
全部特色(欲しい色のインクをそのまま使って印刷する)は大変美しい。
チューブから出したままと同じですね。
(オフセット印刷は、人の努力によって想像を超えたものが
できる場合があるので、基本的には大好きです。)

その反面、どうしてもなじめないのがオンデマンド印刷。
カラーレーザー出力のような印刷方法で、短納期、ローコストです。
やむを得ない応急処置的に利用するのは仕方ないかもしれないし、
目的と合致していれば有効な技法なのですが、
理由もなくこれがデフォルトになっている場合がある。
オンデマンドを十分に美しいと感じてしまっている人がいる。

せつない。

美しい色に触れたことが無いのだろうか?
「ほんとは嫌だけど、許せる範囲なので使います」と言ってほしい。
もしくは「あえてこの濁りを利用します」とか。
(僕の個人的わがままですので、ご容赦下さい)

また、オフセット印刷だとしても、色校正を出さずに、
ただ単純に印刷するだけでものが出来上がっているケースが増えている。
コストカットの手段としてやむを得ないのかもしれないが、
これも、「ほんとは嫌だけど、やむを得ないので色校正は見ません」
と言ってほしい。

***

デジタル技術が大きく進歩した昨今、
ある側面は退化している気がする。

昔は美しかったものたちが、廉価版として蔓延している気がする。
その区別がつきにくい環境になっている。
以前、このブログでも語らせていただきましたが、
そろそろリーズナブルな時代に幕を下しませんか?
利益に流されずに、意識的に品格を作っていく必要性を感じます。

明治とか昭和初期の素人写真って、いいものが多いですよね。
たんなる家族写真とかも素敵な写り。
コンデジとか使い捨てカメラとか無くて、
お父さんが持っているのはリンホフとかライカのレンジファインダーとか
ローライのブローニーとかなのだろうと思う。
レンズも安物なんて存在しないから、必然的にいいレンズを使うのだろう。
リーズナブルじゃないことの素敵例です。

ぼくも、まずはコンビニ弁当をやめようかな、、、、。無理かな。



2011年5月24日火曜日

ビジョ・アヤセ

ラジオから流れる道路情報。
渋滞している場所として、おそらく日本一報道される回数が多いであろう場所、
『美女木ジャンクション』
美女木ですよ、美女木。


このジャンクションはとっても複雑な構造をしていて、
さらに、気付かぬうちにすこし上り坂。
渋滞が起こり易い典型です。
それにしても、この名前を初めて聞いた人は、
ムムッって思うだろう。
美女の幽霊が頻繁に出没し、それに見とれて渋滞するのかなあ、、、とか思うかも。

それともう一つ、
美女木の次くらいに渋滞の報道をされる回数が多いのが、
『綾瀬バス停前』
綾瀬ですよ、綾瀬。


こちらも、気付かぬうちにすこし上り坂。


この2カ所は間を空けずに繰り返し報道されるのです。
さて、聡明な諸君はもうお気づきかと思いますが、、、
ラジオパーソナリティーが本当に伝えたかったこととは、

『美女ですね、綾瀬はるかは』
ってことですyo!
(度々、高藤風。すいません気に入っちゃって)

どう?




2011年5月22日日曜日

カッコいい国になろうよ

最近、自動車のリアガラスに国土交通省が定めた
低排出ガス車認定シールが貼られているのををよく見かける。
そのデザインがどうも好きになれない。
(注:人それぞれ好みがあるので、
このブログはおおうちの勝手な見解に過ぎません。)

折角、地球のために良い選択をしたのに、
これを貼られちゃうんじゃやめてやる!!って、
エコな気持ちも吹っ飛びます。
いっそ排気量8000ccのダッジラムピックアップなんかに変えちゃおうとか、
逆に不良成年を生んでしまいそうなくらいの格好わるさ。

これです。
どうですか?

これがメルセデスやBMWにも貼ってあるんだyo!(高藤風)

このシールがものすごくかっこ良かったら、
理由抜きに「貼りたい!」って気持ちが芽生えるかもしれない。
貼るために、低排出ガス車を選んじゃうくらいのことを目指さないと駄目だと思う。
だって、このシールは環境貢献の勲章でしょ。

(きっと担当したデザイナーさんも、もっとカッコいいやつをプレゼンしたけど、
こんな感じじゃないと通らなかったのだろうと推測します。)

日本って昔から、国のやることはダサイって相場が決まっている。
アニメや漫画のサブカルチャーは、民間だけで育ったから、
現在の世界的地位を築いたんだと思う。
今後も下手に公が手出ししないでほしい。

さらに言えば、人道的なことにはボランティア精神が必要で、
それで儲けたりすると偽善者と呼ばれ、
見栄え的にも地味な方が、良いおこないのような錯覚をしている。
エコロジーとかずっと騒いでいるけど、
そんなもん、奉仕の精神なんかじゃ続くわけない。
みんなが憧れるようなビジネスとして確立しないと、
25%減なんて夢物語。

****

欧州車にはよくオーバルマークってやつが付いている。


上からドイツ、フランス、イギリス。
これは、昔、表記要素が少ないナンバープレートが主流だった頃、
他国に移動した車が、どこからきた車なのかが識別できず、
ややこしいことになていた時代に、
これを貼って、どの国の車かわかるようにしたものです。
強制ではないのに、ほとんどの車が貼っていた。
なぜだかわかるか、国土交通省!!

カッコイイからだよ!!
それと、母国への誇りなんだってyo!

このスキームを理解できるか!!!。

しかも、ナンバープレートとの相性も抜群です。
自動車大国ドイツのナンバー
僕が好きなリヒテンシュタインのナンバー


ちなみに、このオーバルマークは日本もあります。
海外に日本車登録車を持ち出すときは、
英語のナンバーとこのオーバルマークを貼るんだそうです。

****

とにかく、
良いおこないに対しては、カッコいいご褒美や勲章をつくりませんか?


2011年5月21日土曜日

バーバリー・ペキン

2011年春

Burberry's digital Beijing event


これ、結構なもんじゃないでしょうか?
某有名コンセプター氏のサイトで知りました。





6人のモデルとホログラムで表現しているそうです。
詳しく仕組みを知りたいです。
下段の動画、2:27あたりで、
ステージの前にも透明のスクリーンがあるのがわかりますね。

とにかく雨をテーマにしてこれだけの演出ができるのはすごい。
北京のファッションシーンは熱いです。

バブリーな付加価値による積極的な差別化は、
やっぱり訴求力があります。

でも、このバーバリーの場合は、目に映る出来事はとてもシンプルです。
新しくない。
当ブログの過去ログ『履歴ってステキ』でも書きましたが、
『新しくないことを創造して、旧体験的な面白さを生み出す』ことを
表現しているのです。
その手段がハイテクすぎて、面白さがバクハツした良い例ですね。

アフリカン・ユニフォーム・ナウ

私、スポーツ観戦が好きなのですが、
スポーツ自体の面白さよりも、ユニフォームを見るのが好きなのですね。
まあ、スポーツに限ったことではないのですが、、、。
先に断っておきますが、制服マニアとかのハイレベルな人達とは違いますので、
誤解のないようにお願いします。

で、
最近、気になっているのがアフリカ諸国のサッカー代表ユニフォームです。
やたらとプーマ製が多いのは、普段から豹を見慣れているからかな?
気のせいかもしれないが、プーマはアフリカンによく似合うデザインが多い。

毎年、各スポーツブランドは、世界共通フォーマットを作ります。
契約国はそれをベースにそれぞれの国らしさを加えて出来上がるのが、
ナショナルチームのユニフォームです。
それで特に2010-2011年のプーマのフォーマットは秀逸です。

右肩だけ異なる袈裟懸けっぽいデザイン。日ハムっぽいとも言うかもね。

ホームはソリッドで、アウエイは広い間隔で配置された2色の縦ライン。
そして、このプーマフォーマットのユニフォームで、
特に奇をてらわず、そのまま受け入れているにもかかわらず、
すごく素敵な2国が、エジプトとアルジェリア。

これがエジプト。



これがアルジェリア。

どちらも提供フォーマットそのまんまです。
でもすっごくカッコいい。
どちらも国旗の配色を素直に使っただけなのに、最高。

フォーマットの優秀さを痛感します。

そして、プーマベースに手を加えて、
さらに加速したデザインを生んだガーナ代表。

これ、一見格好わるいんだけど、
試合中の人の動きをより躍動的に見せる優れものです。


そしてこっちの白いのがホームタイプ。
これはこれでかなり素敵です。
こちらも試合中の見え方が最高です。★ってあなどれませんよ。
ガーナの国旗は★なので、ホームタイプは理解できるが、
アウェイタイプには、ガーナとしての記号が全くない。色も関係ない。

この大胆な、なおかつ思いつきっぽいやりっ放しな感じが
アフリカっぽいのですね。
日本人には真似できない芸当です。
日本代表のユニフォームも、日本的記号は希薄ですが、
ホームとアウエイの関連付けはしっかりしている。
ブランディングの方法論としては正しいけど、
伸びしろがない感じがする。

同じく、プーマベースに手を加えている国の一つに、
有名どころのコートジボアールがある。

これがホーム。コートジボアールと言えばこのオレンジとグリーン。
国旗の色ですね。


そしてこれがアウエイ。
横縞になっちゃった。でも、
国旗色で韻を踏んでいるから、ガーナよりはちょっと大人です。


繰り返しますが、本当にどれを見ても
フォーマットの優秀さを痛感します。
この袈裟懸けのような右肩の斜め線のおかげで、
まとまりを維持できていることが見て取れます。

そして極めつけがアフリカ統一ユニフォーム。
おおうちおさむの選ぶ、ベストユニフォームです。


見てお分かりと思いますが、大地と空を表現しているデザインですね。
まぁ、なんてアフリカンなことでしょう!
そして、なんと、なんと、
大地を駆け巡り、空に向って大きくジャンプしているような、
豹(プーマ)の姿があるじゃございませんか!!!!。
「これがやりたくて、
プーマと契約したんだな!こいつらは!」
と叫んでしまいました。

本当にかっかっこいいですうう。
デザインコンセプトはさることながら、
このインチキ臭いグラデーション。
健全なスポーツっぽくない、病んだ感じ。
これをアフリカ統一チームのユニフォームにするのだから、
素敵なやつらでございます。

2011年5月15日日曜日

ドウブツ ト ヒト

先日、
友人の愛猫が心肺停止した。
主の人口呼吸で甦生し、なんとか一命をとりとめた。
僕も一度遊んでもらったことがある猫ちゃんなので、
吐き気がするくらいびっくりして、その夜ずっと祈っていた。
元気な猫ちゃんの姿を思い浮かべていた。
およばずながら送念させてもらっていた。
助かって本当に良かった。

一番大変だった友人には申し訳なく、大変不謹慎なのですが、
このことをきっかけに、
いろいろと考え、学ばせていただきました。

僕にも愛してやまない愛犬のシアンがいる。
このような話を聞く度に、シアンに重ね合わせてしまう。
シアンが心配停止したら、僕は冷静に人工呼吸をできるだろうか?
無理だ。僕が気絶しそうな気がする。

友人の猫ちゃんは原因不明でした。
こわいけど、原因不明の重体の話はわりと良く聞く。

動物は、人間が思っている以上に、我々に対して何かを伝えようとしている。
きっと人間が理解してあげているのはほんの一部なのだと思う。
それと同様に、動物達は人間には全く理解できない何かといつも対話をし、
ときには戦っている。
だから、原因を究明できないことが起こりうるのかな?

僕は動物が異次元と繋がっていることに確信を持っています。

とにかく、できるだけ一緒にいてあげて、
冷静に人工呼吸をできる男になりたい。

昨夜、シアンが雨に濡れて冷えちゃったから、
お風呂に少しお湯をはって暖めようとして、
風呂桶にシアンを入れたままお湯を溜めているのを忘れてしまい、
気が付いたら水深70センチの底にいて、、、がんばって泳いで上昇して、
息継ぎをしようとするがすぐ力つきて沈んでしまい、それを繰り返している。
そんな夢を見た。
シアンが何かを伝えている気がする。
今日は家に帰ろうと思う。

ガンダムが好きなんですが何か?

小学校低学年のときにガンダムに出会ってから30年ほどの月日が経ちました。
いまだに色あせないガンダムへの思い。
これほど長い間、何かを好きでいたことって、、、親くらい?

小学生時代にガンダムを見ていなかったら、
デザイナーになっていなかったかもしれません。



幼い僕がガンダムから学んだことを羅列してみる。

宇宙の仕組み
重力のこと
空気のこと
宇宙では摩擦が無いから止まらないこと
宇宙植民地の仕組み
酸素欠乏症の成れの果て
政府と反政府ということ
連邦っていうこと
戦死者は二階級特進すること
人は塩がないと生きていけないということ
大気圏に落ちると燃えること
全長18mのロボットが地球上で空を飛ぶのは大変なこと
主役ロボットも弾切れすること
悪役にも人生があること
大人よりも子供の方が感受性が高いこと
ミノフスキー物理学(架空)の概念
シドミードのこと
油性塗料とシンナーのこと
プラスチック成形技術のこと
ドーピングや薬物依存の怖さ
臆病はときとして盾になるということ
必殺技の名前を叫ばなくても敵をやっつけられること

まだまだあります。きりがないです。
すこしあげただけでもこれだけたくさん思いつく。
小学生にとっては鮮烈極まりない作品でした。

でもやっぱり、ガンダムの最大のテーマと言えば、
「人間は生活環境が変わると新しい能力を備える」です。

ガンダムは人口が増えすぎた地球から、宇宙植民地へ移住して、
それぞれの植民地が国家のような機能をもつまでに進んだ時代の話です。

「君は地球生まれかい?」
という言葉にドキドキした記憶があります。

そんな中、植民地で育った人と、地球で育った人では何かが違うのです。
思考や身体能力など。
そして、前後左右が不明瞭で、
さらに無重力の宇宙空間での戦闘を体験する中で、
新しい適応力が芽生えます。進化です。
あの有名な「ニュータイプ」ってやつです。
これが、漫画にありがちの行き過ぎた能力ではないので、
そこにリアリティを感じてしまいます。
目が不自由な人の「気」を読む力、座頭一のようなもので、
強力な「勘の類い」なのです。

結局、主役のアムロレイは、戦争の英雄にも関わらず、
その能力が強すぎて、行動監視付きの生活を強いられることになるのですけどね。

人類の永遠のテーマとも言える進化論。
ダーウインのような根源的なことは置いておいて、
小さな進化は日常的にちょこちょこ起きている。
慣れとか上達って、進化でしょ?
人はまだまだ進化すると思います。

ガンダムはこの能力を軸に話が進められるのですが、
ニュータイプへ進化する人は希で、なかなかいません。
したがって、お決まりのように、人工で能力を開発する実験を繰り返し、
人造ニュータイプを作り出します。
とても残酷に描かれています。

そして今年、『ガンダムUC』という作品を拝見しました。
そこでは、ニュータイプの能力を消してしまう機能が組み込まれた
ガンダムが登場します。
進化した人類の能力を、同種の人類が打ち消そうとする。
いろいろな比喩が含まれていますね。

3年前くらいに、尊敬するインテリアデザイナーさんから、
「宇宙人の友達がいる」という話を聞かされたことがある。
始めは半信半疑でしたが、あまりにも具体性があり、
しかも尊敬している人からの言葉なので、すこし信じています。
そのお友達は、宇宙人というよりは、特殊な能力を持った人でした。
その特殊能力を求めて、ペンタゴンから月1くらいのペースで
お呼びがかかっているそうです。
詳しくは書けません。書きたいですが、、、。
このブログが不当に削除された場合は、このネタがタブーだったとお察し下さい。

という訳で、我々が知らないだけで、じつは人間レベルを越えた能力者は沢山いて、
社会のバランスを保つためにひそかに役目を果たしている可能性が高いです。

ニュータイプ、、僕も目指します。

2011年5月10日火曜日

森のように

「森を計画するように、建築を考えてみる。」

この言葉は、
石上純也著『建築のあたらしい大きさ』の一説です。

最近注目されている建築家ですが、
こんなにも素敵なことを考えている人だとは知りませんでした。

石上さんの文章を引用しながら、拙文を書かせていただきますと、

壁、柱、天井、床、扉、窓。
通常、だいたいこれが、建築内部を構成している要素なんだけど、
これらの配置は厳格な原理のもとに決定されていて、
住人は空間の使い方は迷わないんですね。

でも森の場合は、
木や植物の配置は厳格な自然の原理のもとに決定されているのだろうけど、
そこに住む動物達は、草や木がそこにある理由を厳密に知らなくても
合理的に生活している。

それは建築とは大違い。

例えば建築の場合は、壁が二つの空間を仕切るものだとすぐにわかるが、
森のなかでは、なぜこの木がここにあるのかはよくわからない。
でも、いずれ、それぞれの動物にとっての常道が築かれて、
テリトリーのようなものも出来上がる。
壁や道のようなものは、
どこまでも深く続いていく複雑性のなかで
あたらしい関係性として築かれていくものなのですね。

共感。

石上さんは、それを建築で実践しているのです。
2000平米のワンルームに、305本の全て形が異なる柱を立てる。
まさに人工の森ですね。
そこを使っている人たちを観察するスタディです。
まっすぐ行けるのに、あえてぐねぐねと歩き出したり、
一度通ったルートを、気付かぬうちにリピートしていたり、
空間の中に、習性が作り出した目に見えない間仕切りを感じ始めます。

柱が空間を作り出すのか、
人の動きが空間を作り出すのか、
植物なのか、家具なのか、
その関係性は複雑で容易に把握できない。
そういう空間の不安定さを意図的に建築の中で計画していく方法を
模索したのだそうです。

石上さんは「いままで建築ではなかったものを建築に変えていく。
そういう可能性について考える」と言っていて、
私的には、建築界にあたらしい次元がはじまる予感がしています。

とても文学的な建築論。
大好きになりました。

2011年5月9日月曜日

ヒト・が・イルコト

所詮「ヒトの考え」に過ぎませんが、、、。

お魚くわえたどらネコ〜♪
でも、ネコは水が嫌いです。
魚なんか捕れません。
ヒトが与えたんですね。

イヌは美味しそうにミルク(牛乳)を飲みます。
でも、イヌは牛の乳首をくわえません。
ヒトが与えたんですね。

こういうヒトの行為って、生態系に属するのかしら?
ヒトも自然物だし、、、。

小学校のとき、飼育係の肉屋の息子が、鶏にササミをあげていた。
ヒトのせいで、かるく共食い。

うちのシアンちゃんは食パンが大好き。
ヒトに出会わなければ、絶対に食べることは無い。
イヌ科としての本来の生態には、食パンは登場しないだろう。

やっぱり人間は、生態系の破壊者なのか?
食べ物とうんこのサイクルとしては機能できるのかもしれないけど、、、。

そもそも生態系って何だ?

どこまでがそれなのか?

ネコに魚をあげるのも、その一環とは言えないのかな?
この世に生を受けた以上、ヒトを含めた全ての生態は相乗効果を生むはず。

食って、うんこして、死んで、死体が土に還って、、、。
我々人間が、そこに美意識を感じているから、それを崇拝するのだと思う。
ヒトはそこから外れて反省している方が、
美意識の欲求を満たし易いのかもしれない。
特に日本人は、自然に神を見出すのでなおさら。

さて、ここからが本題。

かわいいイヌをみると、なでなでしたくなる。
あごの下、眉間、背骨の脇、耳の付け根、などなど、
やさしく丁寧になでてあげると、ほんとうに気持ち良さそうな顔をして、
「もっと、もっと」と言わんばかりに、部位を向けてくる。
そしてそのうち眠ってしまう。かわいいね。

これって、「お魚くわえたネコ」 と同様の行為です。
ヒトが存在しないところで、この快楽は無い。
たとえ、鼻先が器用でマッサージが上手なゾウさんがいたとしても、
眉間をなでながら、耳の付け根をかるく揉むことは不可能です。

ネコに魚をあたえるような、直接的介入ではないので、
生態に対しては無害、しかも動物は大喜びなのだから、
関わり方としては最高だと思う。
食物連鎖的なことよりも、
ヒトに与えられた役割としては、プライオリティが高い気がします。

かわいい動物をみると、なでなでしたくなるのは、
ヒトの手に与えられた最高の機能です。


先日、通りすがりのイヌをなでようとしたら、飼い主にいやがられたので、
その態度を改めさせるために書いたブログでした。

わかったかぁ!(怒)
今度はなでさせろぉ!
イヌは待ってるんだぜぇ!

2011年5月5日木曜日

サマ?

最近、買い物をして領収書をお願いすると、
「お宛名様はいかがいたしましょうか?」と聞かれる。
お宛名様????
これって正しい敬語なの?

予約やおとり置きのときも、
「お名前様を頂戴できますでしょうか?」と聞かれる。
お名前様????

「宛名はどのようになさいますか」
「恐れ入りますがお名前を教えていただけますか」
調べた結果、これがベストらしいです。

手当り次第に「様」を付ける猪突猛進なへりくだりは、
乱暴です。
なんでも客の物には「様」さえつけておけば良いと思ってやしないか?

試しに客のものに全て様をつけてみると、

「お客様のお荷物様はこちら様でございます。」

「ご注文様のお品物様はこちら様になります。」

「お客様のお犬様が店内でお糞様を落とされまして、、、」

「お客様のヨン様様の写真集様がお席様にお忘れになられておりまして、、」

「王様のお耳様はロバ様のお耳様」

変だけど、一生懸命な感じがして、
ぶっきらぼうにされるよりは好感が持てます:)

2011年5月4日水曜日

攻殻機動隊=インセプション=無意識 おちなし。

先日、小○館の西洋美術系凄腕編集者のTT氏から、
「これぞJAPAN COOLと言える作品だから、必ず見た方が良い!」
とのお告げを受け、その晩の24:00の回を見に、WALD9へ足を運んだ。
何を見たかというと、
『攻殻機動隊S.A.C. SSS』という数年前に作られた作品の3D版。
3Dの効果が半端じゃなく生かされていて、見事でした。
ディズニーとかの3Dなどよりも、完成度が高いと感じました。
TOY STORYみたいな立体的CGの3D効果とは違って、
ほぼ平面のいわゆるアニメ絵を3Dにした方が、その効果が顕著に出ることが
発見でした。
想像力で補完しながら見るので、より立体的に感じます。

3D効果の話はこれくらいにして、
内容のお話を少し。

ほとんどの人がご存知だと思いますが、
この攻殻機動隊S.A.C.シリーズを一言で表すと、「電脳化社会の犯罪捕物帳」です。
「電脳化」とは文字通り脳を電子化することです。
そして脳自体がネットに接続されていて、
頭の中でアクセスし、情報を得たり、映像を送ったり、
会話をしたり(声を出さずに)、
我々がパソコンを使っておこなっていることを脳内でやります。
それが一般化された社会で起こる犯罪。
たとえばハッキングをされると、脳の中をのぞかれる。
または、記憶を改ざんしたり、見えている物を加工したりできるのです。
会話している相手をマイケルジャクソンだと思わせることも可能です。

銀行強盗に入るために、銀行内と建物周辺にいる人全ての脳をハッキングして、
強盗犯である自分の姿をパンダに変えてしまうことも可能なのです。

『攻殻機動隊S.A.C. SSS』には、こんな話が出てきます。
老人の孤独死を回避するために、自動介護システムを装着して、
健康管理を電脳経由で政府関係機関がおこないます。

そこに、虐待等で存在が危うくなった子供を誘拐し、
記憶を改ざんして、その老人の孫もしくは息子に仕立てます。
実はその子供たちは、薬物の人体実験のサンプルにするために誘拐され、
身寄りの無いお年寄りの親族として存在を希薄にされ、
薬物実験の事実を隠蔽します。
老人が死ねば、その子が遺産を相続します。
そうやって財産を吸い上げ、また別の老人のもとへあてがわれます。
酷い話です。

そんな中で、自動介護システムに繋がった大勢の老人の『集団的深層無意識』と
いうものが、人格を帯びて、新たな犯罪を犯します。
ここがおそらく攻殻機動隊シリーズのキモなのではないかと思います。
過去作品にも、クラウドと同じ理論と思えるような
集団的深層無意識の接続の話などもありました。

「無意識」というものはとてつもないポテンシャルを秘めていて、
何をしでかすか解らない。意志が無いので抑止がきかない。
現在の我々の生活でも同じことを感じる。

たまたま最近『インセプション』のブルーレイを見た。
この作品は、攻殻機動隊のコンセプトに近いことを「夢」の中でおこなっている。
「ネット」を「夢」に変えただけとも言える。きっとパクったと思います。
インセプションでは、夢を共有できる。
他人の夢に入り込める。そこで、アイデアや重要な記憶を盗む企業テロの話です。

通常、人はここが夢なのか現実なのか判断できないままに行動する。
夢ってそういうものですよね。
そこに犯罪目的に侵入してきた敵がいても、
仲間を装ってしまえば、疑うことはしない。
つまりなされるがままになってしまいます。

そこで夢のテロ対策として、「無意識の武装化」という言葉が出てくる。
それは訓練で体得できるそうで、その結果、無意識を武装化できるのです。
企業の要職に就く人はみな訓練を受けるのです。

どういうふうに武装するかというと、
自分の意志とは関係無しに、夢の中に銃を持った戦闘員が勝手に配備されて、
犯罪目的で夢の中に侵入してきた人物を識別して攻撃します。

「無意識の武装化」この言葉だけでお腹いっぱいです。

たまたま立て続けにこの2本を見たので、
無意識に対する興味が湧いています。

おちなし。