2011年6月15日水曜日

カシカってオカシカ

このところの話題と言えば、放射線量。
目に見えない恐怖。
いろいろな情報は入ってくるけど、
実際には見ることが出来ないので、
どれだけ汚染されているのかわからないのが現実。
体調不良や奇形植物が登場しだしてから、
被害を実感するのがおちだろう。

この世界には、目に見えないものが多い。

もしも、今、放射線を見ることが出来たら、、、。

イメージ的には黄色。
地面から5センチくらいの厚さで、黄色いモワモワした層が
遠くの方まで続いている。
薄く積もった雪のように。
そこを子供が駆け抜ける。すると、コンサートステージのドライアイスのよに、
黄色いモワモワは舞い上がり、横にいる通行人の鼻の中に入っていく。
散歩している犬なんかは、黄色いモワモワに浸かりっぱなし。

見えれば対策の施しようはある。怖いけど。

***

最近とっても気になっている言葉「可視化」。
見えないはずのものが見えたら、、、
と想像すると、いろんなインスピレーションが生まれる。

「携帯電話の電波」が私的には一番見たいものです。
窓から外を眺めると、きっと辺り一面、
電波が描くラインが張り巡らされているはず。
なんとなく私のイメージだと、携帯電波は「ライン状」であってほしい。
着信する地点まで、遠くの方から電波を可視化した龍のような生き物が
うねりながらこっちに向ってくる。ファルコンみたいな。
ついでに半透明の発信者の名前が龍の正面に浮かんでいて、
誰からの電話かが着信の前に識別できたら面白い。
そんなイメージ。
町中にはそんな電波龍が無数に飛び交っている。
朝から昼にかけて、だんだんその数は増えていって、
午後2時ごろには、多すぎて前が見えないくらいになる。
電波龍のせいで、通常の視界が無くなってしまい、交通事故多発。
飛行機墜落。犬は棒に当たる。

でも、夜12時過ぎには、まばらに飛び交う電波龍が美しく、
こっちに来てほしくて、誰かに電話させたりする。
こっちから電話するときは、基地局に向けて電波龍が耳の横から発進する。

先日の大地震のようなときは、そこら中でこんがらがってほどけなくなって、
フリーズしている電波龍がかわいそうに見えることだろう。

おもしろいね。

***

常に存在するものが可視化されたら、大変なことになる。
「空気」とか。
空気が可視化されたら、、、。
例えば真っ黒だったら、基本的に視界はゼロ。
墨汁の海の中にいるようで、身動きとれません。
一時的に狭い範囲を真空化するような、携帯型の装置が開発されて、
それを目の前にかざしながら歩くことになるのかな。
でも、真空のエリアにむかってまわりの大気が吸い込まれるから、
目の前はずっとブラックホールみたいになるね。

***

すこし話がお伽になりますが、
映画や漫画が大好きな私的には、
「言葉」と「気持ち」が可視化できると、たのしい。
カメハメ波も夢じゃないかも。
言葉も、ギャートルズみたいに空に浮かんでほしい。
一番の希望は、
想像したことが、「想像吹き出し」のなかにビジュアル化されてほしい。
そうすると、仕事が楽だ。


思いついたらすぐに頭の上にこれが出る。
プレゼンも楽。例えばこんな感じって、想像すればみんなに見せられる。

考えてみると、漫画って見えないものの可視化だらけだね。
効果線とか、擬音とか、怒りをこらえるときのムラムラ線とか、
投げキッスするとハートが飛んでいったりとか、
おならするとキノコ雲みたいなのがお尻から出たり、
殴られると頭上に星が出たり、

漫画ブラッディーマンデイでは、ハッキングしてサーバに潜入する過程を
ハヤブサが防壁をかいくぐって飛んでいく姿で表現している。
失敗すると、ハヤブサが捕まっちゃうんですね。
わりとこの表現、好きです。

攻殻機動隊なんかは、ネット世界の概念を可視化しまくりです。
セカンドギグの久世がおこなった並列化はクラウド的思考で、
それを可視化したビジュアルは感動です。

改めてすごいですね。漫画って。

なんだか最近、漫画やアニメのネタばっかりな気がするね、このブログ。

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