2011年6月5日日曜日

バケモノガタリ・ガ・スゴカッタリ

M日新聞社のNさんと、
次にデザインさせていただく本の話を電話でしていたとき、
西尾維新のライトノベル「化物語」の話が出た。

だいたいのことは知っていたが、
アニメを知らなかったし、
内容も知らなかった。
ただの萌え系ともとられがちな雰囲気なので、敬遠でした。

さっそくバンダイチャンネルで少し拝見。

かなり面白い。
言葉のセンスはレイモンクノー級です。
けど、一番感心したのは、
グラフィックセンスと作画センス。

良質のアニメに遭遇するたびに、
考えさせられてしまうことがある。

我々、平面の世界で生きている人間は、
一つの紙面に沢山の思いを詰め込んで、
良質の静止画を生む。
時間は沢山かかる。
絵や写真を使う場合も、時間は沢山かかる。

制作過程や目的や機能が異なるので、
単純に比較するのはナンセンスですが、
良質のアニメって、
かなりクオリティの高いビジュアルを大量にさらっと見せてくれる。
ひょっとしたら、
そこらへんで開催されているイラスト展なんか、
太刀打ちできないような絵が、大量に流れてくる。
良質な設定とストーリーに支えられているので、
一瞬一瞬の絵に、何かを説得するような任務は無いのですが、
見た目の美しさだけではかると、感心しきりです。




こんな感じの町並みに、心奪われました。
まるでトーマスデマンドが作る風景のようです。

これがトーマスデマンドの写真。


有名な事件現場などを実物大のペーパークラフトで再現し、
それを写真に撮る作家です。
写真は大きく引き延ばされ、緊張感と違和感で見せる作品。
さらに、事件の背景が存在するので、インパクト大。
コンセプトに甘えずに、きちんと観賞物として素晴らしい。

マイマイフェイバリットナンバーワンです。

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