2011年4月22日金曜日

広い意味で「ポコペン」

みなさん、「ポコペン」って遊び、知ってますか?
きっとこれは愚問なのだと思います。
ほとんどの人が経験しているメジャーな遊びのはず。

そのルールは地域によってかなり異なり、
ちょっと調べただけでも 、私の地域と同じルールが見つかりませんでした。
簡単に言うと、缶蹴り+鬼ごっこのようなものが、
いろんな形に変化していった遊びです。

一番多いスタイルは、鬼が壁に向って目を閉じて、
その他大勢がかわりばんこに背中を叩く。
ポコペンだーれがつっついた」って叫びながら。
鬼は最後に叩いた人の名前を当てる。といったものだそうです。

でも私の地域では、完全に缶蹴りと同意でした。
手頃な缶が見つからないときに、木、壁、柵、石、公園の遊具、
などを缶代わりにします。
それらをポコペンと名付けます。「今日はこれがポコペンな!」 って感じで。
蹴っても飛ばない物が多いので、タッチすることで終了になる。
タッチするときにポコペンと叫んでました。

この私の地域タイプの「ポコペン」の考え方って、
なんだかすごい気がしてなりません。
ポコペンと名付けられた物は、従来の存在意義が剥奪されてしまいます。
大げさですけどね。
ポコペンになった時点で、木は木でなく、壁は壁でなく、石は石でない。
ポコペンは何にでも成れるし、逆に何でもポコペンになれる。
私の中ではポコペンって言葉は、汎用性が高いものの代名詞となり、
「ポコペン的」 という価値基準になっています。

映画『ブッシュマン』のコーラの瓶の有り様は、ポコペン的ですね。
横を叩けば打楽器になり、 
ビンの口に息を吹きかけれけば笛になり、 
水筒になることはもちろん、 
動物の皮をなめすこともできる。   

ポコペンを無理矢理アートと結びつけてみると、
マルセル・デュシャンが思い浮かぶ。
ダダイズム(反芸術活動)の代表的アーティスト。
特に有名なのがこれ。

便器をポコペンしちゃった訳ですね。
本来の意味は剥奪されました。
私の中では、
「ダダイズム」=「意味の剥奪」だったりします。
(いろいろクレームが出そうな発言ですが、、、。)

ダダイズムと言えば、ウルトラマンの怪獣に「ダダ」というのがいる。

  
かなりヤバいルックス。こいつらの特性は、
「3種類の顔を持ち、それぞれを使い分けることが可能。
壁を通り抜ける、姿を消す、人間に乗り移る、テレポートする等の
様々な超能力を持つ。」
だそうで、 ポコペンに通じる何かを感じます。
ダダイズムに通じる何かも感じます。
見た目だけでも十分に反芸術活動的。
ダダイズムから名前を取ったのだと信じたいです。

それにしても、ダダって、マイケルジャクソンと五輪真弓にそっくりですね。



これも、汎用性の一種か?




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